case

事例紹介

パソコンを見ながら話す男性職員と院長
男性職員と医院の先生が話している様子

第三者承継での開業だったからこそ

実現した、充実のセカンドキャリア

昨今、ご子息やご息女など、親族以外のドクターに医院を譲渡する第三者承継が注目されています。

地域医療の灯火を守り、資産や患者様をスムーズに引き継ぐことができるこの勇退手段は、他方、開業を目指す先生にとって資金面や時間面でメリットを得やすく、三方良しの選択肢と言えるでしょう。

当法人が長年、会計顧問を務めさせていただいた三重県内のあるクリニック院長も、跡継ぎがいらっしゃらなかったことから、勇退を機に譲渡を希望。
折しも承継での開業を検討中だったK先生と仲介会社を通してご縁がつながり、マッチングが成立しました。

そして、院長交代後も、私たちは会計顧問としてK先生をサポートさせていただくことになり、現在に至っています。

今回は、開業から3年目を迎えたK先生にインタビューを行い、経営者としての現在地や今後の展望などを伺いました。

※インタビュー:大山税理士法人 中村
  • 中村 中村

    先生は呼吸器内科の専門医として30年以上、三重県内の総合病院や海外で診療・研究に携わってこられました。
    ご開業を決意された経緯をお聞かせください。

  • K院長 K院長

    きっかけは、還暦を目前にして、60代以降の働き方を考えたことでした。
    当直や急変対応などもある勤務医生活は、それほど遠くないタイミングで体力的に負担が大きくなるだろうと。
    また、自分が志す地域医療を、より裁量を持って実践したいという思いも募り、医師人生の集大成として開業の道を選択しました。

  • 中村 中村

    周囲の方々は驚かれたのではないでしょうか。

  • K院長 K院長

    そうですね。一番驚いていたのは妻だったかもしれません。
    でも、私の気持ちを尊重してくれて、今では公私共に頼れるパートナーです。感謝しています。

  • 中村 中村

    先生はご開業にあたり、既存のクリニックを引き継ぐ第三者承継という形を選択されました。

  • K院長 K院長

    一番の理由はやはり、年齢的に経営上のリスクを最小限にしたかったからです。
    その点、建物や医療機器などへの大きな初期投資を避けられる第三者承継は魅力的でした。
    このクリニックは立地や建物の大きさ、状態、地域医療連携体制など、さまざまな面で私の希望に合っており、ご縁を感じましたね。
    地域に長年根付いたクリニックでしたから、多くの患者様を引き継げたこともありがたかったです。

  • 中村 中村

    後継者がおられなかった前院長と、キャリアチェンジを希望されたK先生の思いが重なり、良いマッチングになりましたね。
    前院長から会計顧問をご依頼いただいていた大山税理士法人もそのまま、継続してK先生の顧問を務めさせていただくことになりました。

  • K院長 K院長

    承継から開業までの一連の手続きを通して、担当の中村さんの誠実な人柄や仕事ぶりを拝見し、私たちの顧問もぜひお願いしたいと思いました。
    それに、以前のクリニックの経営状態を深く理解しておられる心強さ、安心感は大きかったですね。
    私は、医師としての経験はあっても、経営者としては初心者でしたから。

資料を見せながら説明する男性職員の手元
  • 中村 中村

    開業から3年目を迎え、業績は大変好調でいらっしゃいます。

  • K院長 K院長

    中村さんのお力添えのおかげです。
    毎月の定期訪問で、最新の数字を見ながら細やかにアドバイスをくださるので、少しずつ経営感覚が培われていったことを実感します。直近の月は、1日130人の患者様が来院してくださった日もありました。
    地域の皆様のお役に立てていることを大変うれしく思います。

  • 中村 中村

    先生のクリニックは新築移転という新たな成長フェーズに進まれます。大きなご決断でしたね。

  • K院長 K院長

    開業するまでは、自分が経営者としてどのくらい通用するのか自信がなかったこともあり、まさか3年で新築移転ができるとは思っていませんでした。
    ただ、多くの高齢の患者様にご来院いただく中で、今のクリニックのトイレがバリアフリー対応になっていないことをずっと心苦しく感じていたんです。
    また、「本当はこういう動線なら、患者様もスタッフもみんながもっと快適だろうな」と思うことも多くあって。そうした課題を解決するために、新築移転を決意しました。

  • 中村 中村

    クリニックの隣の農地をお譲りいただけることになったことも後押しになりましたね。

  • K院長 K院長

    その交渉も含めて大山税理士法人さんと、(グループ会社の)メディカルパートナー三重さんのサポートがあったからこそ、前に進められることになった話です。
    日々の診療と並行しながら新築開業準備を進めるのは、現実的に非常に困難ですから。
    中村さんには開業プロセスのほぼすべてを相談していますが、特にありがたかったのは資金調達ですね。
    金融機関から最初にご提示いただいた融資条件をご覧になった中村さんが「この条件で契約するのはちょっと待ってください」とおっしゃっていただき、融資条件をしっかり見直せました。

  • 中村 中村

    開業からの業績や現在の財務状態を考えれば、より良い融資条件を引き出せると思ったんです。
    資金調達はメディカルパートナー三重のコンサルタントが得意としている分野ですので、連携することでお役に立つことができました。

  • K院長 K院長

    金融機関との面談にも立ち会ってくださったことが、良い結果につながったのだと思います。本当に助かりました。

  • 中村 中村

    医業経営専門のコンサルティング会社をグループに持っていて、一歩踏み込んだ支援ができるのも当法人の強みだと自負しています。
    先生の理想のクリニックが形になるよう、引き続きサポートさせていただきます。
    最後に、これから開業を目指す先生方へ、メッセージを頂戴できますでしょうか。

  • K院長 K院長

    少子高齢化や診療報酬の抑制が進み、今はクリニックを開業したからといって、必ずしも成功が約束されているわけではありません。
    今後は、ご自身の個性や経験をどのように発揮しながら地域医療に貢献していくのかという視点がより大切になるのではないでしょうか。

    一方で、医療の確保が難しくなっている地域は年々増え続けています。
    現に当院の近隣でも、ここ数年で3軒のクリニックが院長のご勇退などの理由から閉院されました。
    そうした観点から、地域に深く根ざした診療を志す医師にとっては、承継開業も1つの良い選択肢になると考えます。
    ただ、実際に経験してみて、承継開業はご縁とタイミングが重要だということや、1人ですべてを決断するのは難しいことを実感していますので、専門家に相談しながら進めていくのが安心です。

    私は少し遅まきの開業でしたが、特に次代を担う医師がご自分らしい選択をされ、豊かな医師人生を送られることを心から願っています。
    私もご縁のあったこの地で体力の続く限り、患者様に寄り添った診療に邁進していきたいと思います。
    中村さんを頼りにしていますので、これからもお力添えをよろしくお願いします。

  • 中村 中村

    こちらこそ、よろしくお願いします。本日はありがとうございました。

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